【シビト襲来時】

［おじいさん］
どうやら　シビトは
ひがしの　ナカラ寺からくるようじゃ
あそこは　おおむかしの　せんそうで
なくなったひとが　ほおむられておる寺じゃ

［おとこのひと］
そとから　もどってきてみたら
ウチのカミさんが　いないんだよ！
そとには　シビトがいるっていうのに・・・
いったい　どこへ　いっちまったんだ！？

［村長］
おお・・・なんということじゃ
また　シビトが　あらわれたんじゃ！
それだけではない！　村のにんげんが
いきたまま　シビトにされておるんじゃ！
このままでは
クンミン村は　ほろびてしまう！
ああ・・・リレイさま
どうか　ワシらを　おまもりくだされ

［ヨウラン］
エーン！　エーン！
シビトが・・・シビトが　くるよー！
みんな
シビトに　されちゃうよー！

［おばあさん］
あんなバケモノが　あらわれるとは
この村は　どうなってしまうのじゃ
リレイさまが　おればのぅ

［おんなおひと］
いったい　どうなってるの！？
いきているひとが　シビトになるなんて！
あたしも・・・シビトに　されちゃの？
イヤよ！　そんなの　ぜったいにイヤッ！

［わかいおとこ］
わわわわっ！
あ・・・あんた　シビトじゃねぇよな？
よく　ぶじで
ここまで　これたな・・・
・・・あんたも　みただろ？
村が　シビトに　おそわれてるんだ
ああ・・・
この村は　いったい　どうなっちまうんだ！

［おとこのひと］
リレイさまの　お堂のほうから
なきごえが　きこえてくるんだ
きっと　リレイさまが
おなげきに　なっているんだ・・・

［おんなのひと］
わたし
ぜったいに　このこたちを　まもるわ！
わたしたちは　いきてるの！
シビトなんかに　まけてたまるもんですか！

［おとこのこ］
シビトなんて　だいじょうぶだよ！
きっと　リレイさまが　たすけてくれるよ
ボク　きこえるもん
リレイさまの　こえが！

［のうみん］
どうしたら　シビトを
かんぜんに　やっつけられるんだろう！？
シビトは　もともとしんでるものだから
たおしても　たおしても　おきあがってくる
それじゃあ
いくら　たおしたって　キリがねぇよ！

［おばあさん］
シビトは　クンミン村のひがし
ナカラ寺から　やってくるんじゃ！
あそこは　おおむかしの　せんそうで
しんだもんが　ほおむられておる！
この世にミレンを　のこして
しんだもんが　シビトになるんじゃ！

［おとこのひと］
クンミン村が　ききのときは
かならず　リレイさまが　あらわれます！
そして　シビトなんて
あっというまに　やっつけてくれますよ！

［おばあさん］
ナカラ寺じゃよ・・・
シビトは　ナカラ寺からくるんじゃ！
むかし
ナカラ寺に　すみついたおとこが
ひとのてで　シビトをつくる研究を
しておったと　きいたことがあるんじゃ

【ナカラ寺のワンを追い払った後】

［おばあさん］（リレイからお礼をもらった後）
はて・・・リレイさまの　こえが
きこえた気がするんじゃが・・・
そらみみか？
ワシも　もう　としなのかのぉ・・・

［おじいさん］
村のモンが　おかしなことを　いうんじゃ
ワシが　シビトに　なっておたんじゃと！
はてさて　なんのことやら・・・
ワシは　さっぱり　おぼえとらん？？
このとおり　ワシは　ピンピンしとる
まだ　しんだりはせんよ！

［おんなのひと］
あの　くろい石
いつのまにか　おおきくなってる！
いったい　なんなの？
だれのイタズラなのかしら・・・

［村長］
クンミン村は　たすかった！
シビトは　いなくなったし
いきたまま　シビトにされておった
村のものも　みな　もとどおりじゃ！
きっと　リレイさまのおかげじゃ！
わしらを　おまもりくださったんじゃよ！

［ヨウラン］
シビト　こわかったよ・・・
でも　もう　だいじょうぶだよね！
あたしたちのことは
リレイさまが　まもってくれてるもんね！

［おばあさん］
リレイさまのおかげで
バケモノから　すくわれたのじゃ
ありがたいことじゃ
ありがたいことじゃ

［おんなのひと］
まるで　ゆめでも　みてたみたい・・・
村のみんなも　すっかり　もとどおりよ
シビトにされてたことは
まるで　おぼえていないみたいだし
きっと　すぐに
もとの　へいわなクンミン村に　もどれるわ

［おとこのひと］
ぼくは　リレイさまにまつわる
でんせつを　研究しているんです
村はずれのお堂に　まつられているのが
せいれい　リレイさまです

リレイさまは　鬼の王　キバ王と
あいしあったと　つたえられています
しかし　キバ王は　にんげんの
だましうちにあって　ころされてしまった
そのとき　リレイさまは
どんなきもちだったのでしょうね・・・

［おばあさん］
むかし　ナカラ寺に　シャンハイからきた
おとこが　すみついとった　ことがあった
なにやら　おそろしいけんきゅうをする
かがくしゃだったそうじゃ

おとこは　ひたすら　けんきゅうをつづけ
やがて　くうものが　なくなると・・・
はかを　ほりおこして
したいを　むさぼりくっておったそうじゃ
おとこの名は・・・
たしか　ワンとかいう名じゃったかのぉ

（ガタガタッ…しかもマ界の人々の中でもワンはごく最近生存していた人間なので、生々しい）

【テツジン復活後】

［おじいさん］
くらいのぉ・・・
このヤミでは　みまわりも　ひとくろうじゃ
たんぼに　おちそうになるわい！

［村長］
クンミン村の　なんとうにある
青のイセキで　なにかがおきておるようじゃ
ふしぎな
青いひかりを　はなっておる・・・
青のイセキは　れきだいの天帝のたましいが
つどうばしょだとか　いわれておるが・・・
いったい
なにが　おころうとしておるのか・・・

［おとこのひと］
こんなヤミじゃあ
おらの　たんぼが　ダメになっちまうよ！
ああ・・・
おら　いったい　どうすればいいんだべ

［おとこのひと］
こんなヤミじゃ
イネだって　かれちまうよ・・・
こればっかりは　おらのがんばりだけじゃ
どうしようもねぇよ・・・

［おじいさん］
おや？
おきゃくさんとは　めずらしいのぉ
どこもかしこも　このヤミじゃ・・・
おまえさんくらいの　ものじゃよ
こんな　へんぴなところへ
やってくるものは・・・

［おじいさん］
ごらんになりましたか！！
なんとうのイセキで　いったい　なにが！？
なんとうのイセキが
青く　ひかっているんですよ！！

［おんなのひと］
ねえ　ねえ！
なんとうのイセキに　いってみた？
あれは　なんなのかしら？
ふしぎな　青いひかりが　でているのよ！

［おばあさん］
リレイさま・・・
どうか　ワシらを　おまもりください
リレイさま・・・
どうか　このヤミを　おはらいください